コミックス

2007-04-04

太っちょ(Dickerchen)オスカー

漫画KARLでは、かっこいい(?)カールとよく行動を共にするオスカーという登場人物がいます。オスカーはカールよりも若くて~カールが27・8で、オスカーは20才くらいって感じ~単純、ちょっとお莫迦キャラ、そして太っています。

KARL第5巻では、ニーベルンゲンのお宝を真剣に探すオスカー。一方、カールは「敵を欺くにはまず味方から・・・」で、フェルディナンドの税関問題解決のためにニーベルンゲンのお宝探しを道具にするためにオスカーのお宝探しの情熱を利用します。

    
 ヨハニスベルクの図書館でニーベルンゲンの伝説を読んで、そのお宝に
 ロマンを感じるオスカー

フェルディナンド側はお宝を横取りするために、その手下にカールとオスカーを見張るのですが、その時オスカーをさして言う言葉が『DICKERCHEN(ディッカーヘン)』=太っちょ。「デブ」ともいえるのだけど(笑)、ドイツ語で「CHEN」がつくと可愛いものへの愛称、よく子供なんかに使われるので私の中でこれを「デブ」としてしまうとキツイような気がします。

   
 緑の服を着ているのがフェルディナンドで、赤い服がその手下。
 カールはヨハニスベルクに戻って、太っちょ(DICKERCHEN)が、ライン川のほとりで砂金とりの道具を持ってひとりでいる・・・というのを報告中の場面。

この巻では、オスカーをさして『DICKERCHEN』という言葉が何回か出てくるのだけど、なんとなく可愛い響きがあって、日本語のちょっと古い言葉『太っちょ』を思い出しました。


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2007-04-03

KARL第5巻『ニーベルンゲンの黄金』


ドイツワインの大御所ヨハニスベルクでワイン畑を営むKARL(カール)が活躍する漫画KARLの第5巻は『ニーベルンゲンの黄金』です。

タイトルだけ見ると、想像がつかなかったのですが読んでみると、史実を脚色してしっかりワインのことも関係したお話になっていました。

今回の歴史的ポイントは3つ:
①ライン川が重要な水路であることとその税関の状況
②ライン川で砂金が取れていた
③ニーベルンゲンの黄金伝説
 *HAGEN(ハーゲン)という男がライン川に黄金を沈めたと言う伝説がある。このHAGENは、『ニーベルンゲンの歌』のなかで、ジークフリートを殺す勇者。ワグナーの曲で有名ですよね。(私は聞いたことないけど・・・・笑)

先に、「しっかりワインのことも関係したお話になって」と書きましたが、この巻の話はウソの謎解きも絡んでいて、最初に読んだ時はこの①と③がなんで関係するのかわかりませんでした。最後に、KARLが謎解きの種明かしを語っている部分を読んで、「な~るほどね」とわかりました。ドイツ人なら、すぐ後ろまで読めてほどよい緊迫感かもしれないけど、私は通勤バスの中で3日くらいかけて読んだから「つじつまがよくわかんない話だー?」って思ってました。(苦笑)。

うちは、第4巻がヌケているので経緯はわかりませんが、この第5巻でKARLの宿敵で悪者のFERDINAND(フェルディナンド)は、お金を積んでライン川のKAUBの手前のPFALZで税関の役人になっていました。そこで、不正に税金を取って私腹をこやしていて、KARLのワイン樽を積んだ船もその被害に遭います。KARLの畑のあるヨハニスベルクは、エバーバッハ修道院の管轄で特別な地位にあったので、船を出すマインツの辺りからケルンまで無関税で荷物を運べるのです。

ところが、FERDINANDのトリックで一般船扱いをされ、関税を払わない限り通らせないといわれます。ただし、通常は無料なので、そんな高額なお金を持っておらず、税関に荷物を停められてしまいます。

そんな大事な問題に直面している時に、KARLのお友達で太っちょでマヌケキャラのOSKERは図書館で読んだニーベルンゲンの伝説に夢中になり、その黄金を探すなどと言い出します。KARLは、ここに問題解決作戦を思いつきます。

これは、最後の種明かしでわかることですが、KARLは強欲なFERDINANDをニーベルンゲンの黄金でおびきよせて、税関から引き離して、元通り船を障害なく税関を通過させることにしたのです。FERDINANDを騙す過程では、その作戦に真実味を出させるために、フランクフルトのゲーテに智恵をかりに行ったり、ライン川の砂金の取れる場所で金をとってる様子を見させて、段々FERDINANDを問題の税関から遠ざけていきます。

からくりがわかった後、OSKERはがっかりします。
第3巻の『ローレライ事件』では、ローレライに住む美女の魔女なんていないっていうオチですが、ここでもやっぱりニーベルンゲンの黄金なんてホントにあるわけないじゃん!というオチになのです。

KARLの彼女のマリアに気があったFERDINANDですが、この巻ではしっかり奥さんがいて、その奥さんは現代のブランド好きセレブ志向で笑えます。いつの世でもそういう人はきっといたに違いない・・・ということでしょうか。


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2006-04-24

KARL『ローレライ事件』

Karllorely1

KARLの第4巻『ローレライ事件』は、ライン川のローレライの岩の辺りの伝説をもじったフィクションです。そして、ライン川にゆかりのあるドイツの有名人がでてきたり、当時の状況が盛り込まれています。




Karllorely2

ヨハネスブルクでぶどう畑を営むカールは、第1回ワイン見本市に参加するために、ケルンにいきます。ところが、ケルンで、見本市も大盛り上がりのときに、自分の樽をのせた船が強盗にあい、樽がなくなっていることを知ります。見本市でのそそうに、主催者は、「一週間以内に樽をみつけてもってこなかったら、この商売から締め出すゾ」ときつい言葉をカールに投げかけます。

(上写真)ケルンのワイン見本市の様子。
  大聖堂が建築途中なので、尖塔がありません!

カールが思い当たったのは、霧の中で歌声が聞こえるライン川の辺りです。あそこなら、霧のうやむやや、それとも、本当に歌を歌う魔女がいて樽をとっていってしまったのかもしれないと。


Karllorely9  ところが、事実はまたカールは恋敵に邪魔をされていたのです。樽が盗んだのも、歌声を流したのも恋敵のさしがねだったのです。魔女が歌なんてうたわないし、霧がかっていることが多いので迷信も多い場所ではあるけれども、霧はただの気象現象なのです・・・と、ローレライの伝説なんて所詮こんなものだよというメッセージがこめられている物語です。

ライン川沿いを旅する有名詩人や、ボン出身のベートーベンも登場。ハインリッヒ・ハイネはこの漫画KARLの設定時代より後になるので、「ちょっと早くない?(なんで、この時代にいるの?)」なんて言われています。


Karllorely5 Wolfgang Goethe(ゲーテ):
Clement von Brentano(クレメント)経営の宿で寝起きに詩を読み上げる様子

Karllorely6 Clement von Brentano(クレメント):
ローレライの歌声に興味シンシンで、カールに付き添って船に乗ろうとするが、「詩人がこんな冒険をしてはいけないと」やんわり断られるシーン。

Karllorely7 Heinrich Heine(ハイネ):
ハイネも旅の途中

Karllorely8  Beethoven(ベートーベン)
歌声ならこっちからもきこえるよ・・・と、ベンチに座って作曲をするベートーベンを紹介されるシーン


Karllorely3_1 この時代は、レーゲンスブルクの郵便企業トゥルン・ウント・タクシスが全盛。各種取り揃えのヤマト宅急便みたいな扱いで描かれています(左写真)。

Karllorely4そして、「早い、安い、確実」だからというので、ヨハネスブルクに急いで戻るのに、トゥルン・ウント・タクシスの夜間特急便で送られてしまうカールのお供。




こんな感じで、この巻はいろいなドイツの歴史と当時の状況がみれて面白いです。KARLには、後ろに必ずその物語の背景となっている歴史説明がついているのですが、この巻のはとても興味深いです。

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2006-03-21

漫画

Comics.JPG
いままで、ドイツの漫画を紹介しましたが、人気のあるのは海外の漫画です。ドイツの駅の本屋で売っている主な漫画は、ASTERIX(アステリックス)、KARL(カール)、ドナルドダック、ミッキーマウス、LUCY LUCKE(ルーシー・ルーク)、Haeger(ヘーガー)といったところです。

この中で、ドイツの漫画は、KARLだけです。ASTERIXはフランス、その他のものはアメリカです。

ASTERIXは、ローマ時代を題材にしたフランス産の漫画で、ヨーロッパでとても人気があります。私は、はじめのうちは「よくわからない・・・」といってましたが、スペイン人留学生はスペイン語版で読んでいるので「アステリックスは、面白いわよ!」とニコニコして言っていました。結局、少しローマの歴史がわかるようになったいまでは、ASTERIXが大好きです。
はじめのころ(ブレーメンにいたころ)、大家であり同居人である人が、ドナルドダックの大ファンで、ドナルドダックが家に全部揃っている家に住んでいました。自分もミッキーよりドナルドのほうが、好きだったので、借りて読みました。でも、なにせ、ドイツに留学してまもないころだったので、3ヶ月いて、2冊しか読めませんでした。

そして、読んでいると、ドナルドの巻には、ドナルドのおじさんの大金持ちでケチのダゴバルドおじさんというのがでてきて、ドナルドの影はなんだか薄くなってしまいました。ドナルドダック好きの同居人の家を出た後しばらくは、のみの市で安くなっているドナルドダックの漫画を買いましたが、ダゴバルドおじさんの登場が多いものを選んでました。ディズニー・シーのアメリカン・ウォーターフロントで、ダゴバルトおじさんが金貨に囲まれている像を見たときには、ほほえましく、なんだかうれしかったです。

ヘーガーは、バイキングのほのぼの4コマ漫画で,ヘーガーの『A』にドイツ語特有の点々(ウムラウト)がついていますが、アメリカ人作家の漫画です。これがいっぱいあるので、一度買ってみたのだけど、私はあまり笑えなかったので、その後買ってません。絵はとてもかわいいのですが・・・

アメリカの漫画とはいえ、せっかく全巻揃っている家に住んでいたのに、ドナルドダックを読破できなかったのは、ちょっと残念でした。でも、もうひとりの同居人のブレーメン大学の生物学の学生が漫画を読むときは、10秒くらいでページをクリッ、クリッとめくっていました。そうでなかったら、全巻読破は無理ですよね。

そうそう、ドイツに限らず、海外はそうだときいてますが、漫画は左から右のコマを読んでいきます。そして、駅で売っているものは、全部ページカラーです。

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2006-01-10

カレーソーセージのはじまり

1 『カレーソーセージのはじまり(原題:Die Entdeckung der Currywurst』という漫画があります。これは、Uwe Timm(ウベ・ティム)という人の小説をもとに、Isabel Kreitz(イザベル・クライツ)が漫画にしたものです。

ウベ・ティムは、ハンブルク出身の作家です。この作品では、故郷を風景をとてもうまく伝えています。

イザベル・クライツは、NYで絵の勉強もしたドイツでは有名な漫画家の一人のようです。絵は、ドイツっぽいリアルさで、主人公の女性もコワイ感じです。ただ、ちゃんと読むと、どこかあったかい感じがする漫画です。

ドイツは、地方ごとに異なるソーセージがあります。このカレーソーセージは、ハンブルクの名物です。この漫画は、どうやってカレーソーセージはできたかという話です。この話自体は、フィクションですが、多分、この話のとおり、カレーソーセージは第二次世界大戦直後に生まれたのではないかと思います。

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2006-01-02

KARL第1巻『シュペートレーゼの騎士』

Karlcomic KARL(カール)は、史実を基にした漫画です。ドイツワインの『シュペートレーゼ』という種類のワインが発見されたいきさつの物語です。このKARLシリーズは、私がもらった1998年の時点で、7巻発売されていて、裏表紙によると、この第1巻目は、『シュペートレーゼの騎士』という題で日本語版もあるようです。

シュペートレーゼは、1775年、ライン川にあるヨハニスベルクというお城のワンケラーで最初に作られました。

ヨハニスベルクは、18世紀にすでに老舗の有名ワイン産地だったようですが、行政管轄で、FULDA(フルダ)というところが上で、そこにその年のぶどうの出来栄えを報告しに行く義務があったようです。

その伝達役のブドウ畑主が往復1週間で帰ってこなければいけなかったところを、3週間かかってしまったので、ぶどうの収穫時期が2週間遅れることになってしまいました。それは、事実で、その伝達役(名前は不明)の記念像がヨハニスベルクにはあるよ~、と漫画の後ろの方に写真が載っています。

この旅行になんで14日余分にかかったかははっきりしませんが、そのわからない部分に、物語をつけたのがこの漫画『KARL』です。

シュペートレーゼは、ぶどうの熟度が高くなるので、甘みを増しますが、それほど甘すぎず、とても美味しいワインの種類です。

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